シゴト図鑑とは
エアポートの仕事

シゴトリスト エアポートの仕事

グランドハンドリング画

グランドハンドリング

ロードマスターのプランに従って貨物を搭載したり、降ろしたりする仕事。
貨物の運搬や搭載には、エアポートでしか見られない特殊な車両が活躍する。
つまり、グランドハンドリングの仕事は単なる肉体労働ではなくて、エアポートならではのスペシャリストとも言えるわけ。

グランドハンドリングとは

「グランドハンドリング」とは、空港の飛行場で特殊な車両を操縦し、航空貨物の運搬や搭載を行う職業です。

仕事の内容

マーシャラーがパドルを持った両手を頭上にあげ、×の字をつくる。「止まれ」の合図だ。航空機がスポットに無事到着し、チョークマンがギアに輪止めを付ける。エンジン停止。

航空機の到着を待ち受けていた搭載のスタッフたちが、一斉に作業を開始する。マーシャラーやチョークマンも加わって、6~8人で1機の貨物・手荷物の搭載と荷下ろしを行っていく。航空機の誘導を含めた、こうした業務全般を、グランドハンドリングという。

1日に出発・到着合わせてかなりの便数をこなすが、面倒なのはバルクと呼ばれるバラ積み。コンテナなら、リフトローダーという特殊車両を操作するだけなので、1人でもできるけれど、バラ積みとなると、ダンボールなどの貨物をひとつひとつ手作業で積みこんでいかなければならない。それでも、1機30分もかからないで搭載できるのだから、プロの仕事は大したもの。バルクがなければ15分ほどで済んでしまう。荷下ろしのほうは、さらに早い。

ちなみに、コンテナを載せて地上を移動するための台車(ドーリー)をつないだ特殊けん引車両を運転するのも、グランドハンドリングの仕事。

お客様と接することはない“縁の下の力持ち”的な仕事ではあるけれど、バゲージや貨物を待つお客様のイメージが思い浮かべば、自然と丁寧に荷物を取り扱いたくなる。それがプロフェッショナルとしての誇りであり、やりがいでもあるはず。

難易度・大変度

気をつけなければいけないのは、積み忘れや積み間違い。フライトのディレイ(遅延)があったときに起こりがちだが、そのせいにはできない。どんなときでも正確、迅速がモットー。責任は重い。

それに、滑走路の周辺は夏は暑いし、冬は吹きっさらしで本当に寒い。体調管理に苦労する。

将来性

ステップアップの目標は、現場作業の責任者であるレッドキャップ。その名のとおり、赤いヘルメットをかぶっている。社内試験やトレーニングを受けて、マーシャラーやトーイング担当、ロードマスターへとステップアップしていくこともできる。

グランドハンドリングの適性

グランドハンドリングに向いている人は、責任感のある人です。荷物の積み下ろしや飛行機の誘導などを、飛行機の運行時間に合わせて行わなければなりません。飛行機の間近で働けるので、飛行機好きの人には最高の職業かもしれません。

グランドハンドリングの仕事に就くには

チームで飛行機の離陸時間までに作業を終えなければならないため、チームワークがとても大事です。また重い荷物を手作業で持ち上げる場面もあるため体力も必要です。航空機に関する専門知識や特殊車両を運転するための資格などの技術も求められます。グランドハンドリング会社の多くは航空会社の子会社で、独自に採用活動を行っています。特殊車両の免許などは入社後に研修を受けて取得します。

必要な資格

国際航空貨物取扱士 / 貿易実務検定 / 通関士 / TOEIC🄬 / 国際航空貨物取扱士 / 手話技能検定

目指せる学科

グランドハンドリング科では、現場経験豊富な講師陣による授業で貨物搭載を中心にグランドハンドリング業務を学びます。また職場体験や企業実習により現場力を身につけます。

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