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ロードマスター
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分刻みで動く数多くの到着便・出発便に対応するためには、貨物の搭載・取り降ろし(ハンドリング)担当者やマーシャラーに、きちんと指示を送る立場の人が必要になる。
それがロードマスター。
ロード(load)は「積み荷」を意味する。
例えれば、サッカーの司令塔役、といったところだろうか。
ロードマスターとは
「ロードマスター」とは、搭載業務全体を監督し、航空機が安全な飛行を行うために大切な重量バランスを管理する職業です。
仕事の内容
新東京国際空港に勤務するロードマスターの1日を、モデルパターンとして紹介しよう──。
朝5時半に出勤。まず最初に、担当する到着便、出発便の確認。32機の発着が予定されている。朝6時すぎに到着する最初のフライトに備えて、要員調整を行う。貨物の搭載指示書を見ると、今回はバラ積みの貨物が多いから、人数は多めに必要。マーシャラーや現場監督を含めて、8人でいこうと決める。
次に器材調整。乗客の機内預け荷物(バゲージ)や貨物を運ぶための特殊車両を準備する。事務所のボードにスケジュールを記入して、スタッフに伝達する。つねに現場や旅客担当、貨物担当などと連絡を取り合いながら、調整していく。
到着・出発が集中する9時~12時は大忙し。お昼過ぎ、ホッと一息ついたのも束の間、午後便に備えて人員や器材の割りふりを行わなければならない…。
そこでハッと気づく。「今日も昼飯を食べそびれてしまった!」
そして午後3時。交代のロードマスターがやってきて、勤務は終了。交代の人は、深夜12時までが勤務時間になる。
やりがい・面白さ
フライトを統括して、指示を送って人を動かす。しかも、たった 2 人で回す。それだけで十分に、やりがいがある。
貨物をバランスよく搭載するためにコンピュータで計算し、一方では搭載の現場をリードする。オフィスワークとフィールドワークの両方を兼ね備えた面白さ!
難易度・大変度
到着便の遅れ、スポット(駐機場)の変更などに、つねに気を配ってないといけない。午前中は「A」と発表されていたスポットが、午後になって突然「B」に変わるなんてことも当たり前。ところが、どんなに忙しくても、間違えることは許されない。
荷物の積み忘れも恐い。そんなことがないように、ロードマスターの仕事があるのだから。
将来性
ロードマスターは、現場のリーダー。ある意味で管理職とも言える。したがって、ハンドリング(貨物の搭載)やマーシャリング、トーイングと、すべての現場を経験してから、最低でも入社後 6 年ぐらいで初めてなれる。ハンドリング会社に就職したら、ぜひ目標としたい業務だ。
ロードマスターの適性
ロードマスターに向いている人は、管理能力、情報処理能力に長けている人が向いています。スケジュール通りに飛行機が出発するためには、ロードマスターの適切な指示のもとマーシャラーやトーイング、グランドハンドリングなどそれぞれの業務が迅速に行われなければなりません。
ロードマスターになるには
ロードマスターは、エアポート内のグランドハンドリング部門のリーダーです。ロードマスターの指示を頼りにグラハン部門は動きます。そのため、マーシャラーやトーイング、貨物の取り卸しなど全ての業務を知り尽くしていて、なおかつチームのみんなから信頼される人でなければ、ロードマスターを担当することは難しいでしょう。そのため、すぐにロードマスターになれるわけではなく、全て業務を担当しベテランになってからのステップアップという流れが一般的です。
必要な資格
TOEIC🄬 / 国際航空貨物取扱士 / 手話技能検定
目指せる学科
ホスピタリティツーリズム専門学校のグランドハンドリングコースでは、現場経験豊富な講師陣のもと、グランドハンドリングや空港規則について実践的に学ぶことができます。また職場体験や企業実習にも力を入れており、現場の仕事を直接見学するという貴重な経験をすることもできます。