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ホテルの仕事

シゴトリスト ホテルの仕事

ドアスタッフ画

ドアスタッフ

タクシーでホテルの正面玄関に着くと、立派な制服に身を包み、背筋をピンと伸ばしたスタッフがドアを開けて出迎えてくれる。
なんだかすっかり、自分が偉くなったみたい──。
このスタッフをドアスタッフという。
全スタッフの中で最初にゲストと接する、大事な役目。
ホテルの第一印象はドアスタッフで決まってしまう。

ドアスタッフとは

「ドアスタッフ」とは、ホテルでお客様の送迎、館内外の案内、タクシーやハイヤーの呼び出し、周辺警備などを行う職業です。

仕事の内容

ホテルゲストの送迎のほか、車の誘導、館内外の案内、タクシーやハイヤーの呼び出し、周辺の警備など範囲は広い。ホテルをよく利用するゲストの顔、名前、会社名や役職、車種、車のナンバーなどをしっかり頭に入れておくことも大切で、その数が多いほど優秀なドアスタッフということになる。

やりがい・面白さ

よくフロントがホテルの最前線と言われるが、物理的にはドアスタッフのほうが最前線。ホテルの“顔”であり、イメージづくりの大事な部分を背負っているという誇りが持てる。

有名ホテルなら、政界・財界のお偉方や、芸能界のスターと間近で会ったり、言葉を交わしたりできるという“役得”も。

難易度・大変度

時と場合に応じた素早い判断力をもとめられるのが、ドアスタッフという仕事の難しいところ。とくに宴会の多い日など、ホテルの玄関は大混雑。いかにスムーズに車を誘導し、ゲストを館内に案内できるかが、腕の見せどころになる。ボヤッと立ってて、ドアを開けるだけの簡単な仕事なんかじゃない。

もうひとつ。ドアスタッフは決して「外見で人を判断してはならない」という鉄則がある。見かけによる“品定め”は厳禁。どんなゲストに対しても公平に、中立な態度で臨まなければならない。

これは言うはやすしで簡単なことのようだけれど、実はものすごく難しい。その証拠に、ふだんの自分を振り返ってみよう。服装や、顔立ちや、背格好で人を判断してないと、あなたは言い切れる?

ドアスタッフたるもの、どんなゲストに対しても分け隔てのない応対ができなければ失格。これを徹底的に頭に叩き込むところから、ドアスタッフ修業は始まる。

将来性

いわゆる叩き上げで、年季の入ったドアスタッフは、とても素敵だ。老舗ホテルの名物ドアスタッフになると、その人柄に引かれてホテルを利用するというケースもよくあるほど。そこまで行ければ、立派!の一言。

ドアスタッフの適性

ドアスタッフに向いている人は、状況に応じて素早く的確な判断のできる人です。またお客様の顔や名前、職業、車のナンバーなどを記憶することも大切で、4000人もの情報を覚えている達人ドアマンもいるそうです。

ドアスタッフになるには

ドアスタッフはホテルに来たお客様が最初に接する従業員であるため、身だしなみやマナーなどお客様に悪い印象をもたれないようにしなければなりません。またさまざまなお客様が来館するので、誰にでも分け隔てなく丁寧に接することが求められます。当然海外からのお客様には英語で受け答えすることも必要になりますし、周辺の観光地の知識も必要です。各ホテルの採用試験に合格し研修を受けて配属という流れになります。

必要な資格

ホテルビジネス実務検定 / マナー・プロトコール検定 / TOEIC

目指せる学科

ホテル科では、フロント、ベル、レストラン、バーなどホテルで必要な実務を身につけるための実習に加え、業界研究やホテルの業務に特化した英語の授業を設けることで、ホテル業界への就職を力強くサポートします。

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