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運転士
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パソコンゲームの「電車でGO!」が大ヒットしたのは、運転士に「なりたい!」男のコや「なりたかった!」オジサンが、いかに多いかの証明。
そう、今も昔も電車の運転士さんは、なぜか憧れの的なのだ。
それじゃあ実際に、どうしたら運転士になれるのか?
JRの場合を例に紹介しよう──。
運転士とは
「運転士」とは、鉄道会社で鉄道車両を安全かつ正確に運行する職業です。
仕事の内容
はじめに断っておくけれど「電車でGO!」と本物の運転とは、まったく違うそうだ。JR 東日本の現役運転士さんに聞いてみたところ、彼が「電車でGO!」をやっても、なかなか停止線で止まれないとか。
それはさておき、運転士という仕事は興味だけでは務まらないのは確か。憧れを現実に変えるには、それなりのステップを踏まないと…。
JR では入社後、数週間の社内研修を経たのち、まず駅員となる。改札やみどりの窓口、ホームの中でのアナウンス業務などを担当。それを1年ほど経験したあと、車掌になるための試験を受ける。
実地研修などを経て約2年間、車掌を務めた後、初めて運転士になるための訓練を受けることができる。まず3か月半ほど、机上での研修。現場で5か月の実地研修。その後、国土交通省の国家試験を受ける。
ここで電車の仕組みとか、運転手に関する法律などの知識が問われる。合格すれば今度は2か月、電車に乗って「線見」と呼ばれる訓練がある。電車が故障したときの対応、踏み切り事故など非常事態の場合の措置、 時間どおりに運転できるかの試走、ブレーキ扱い、速度目測(メーターを隠した状態で速度を推測する)、速度監査(メーターを隠した状態でスピードを落とす)、などなど…。
こんなふうに運転士の訓練を受けることができるのが、だいたい入社後4年ぐらい。そして、一人乗務ができるようになるには、さらに1 年かかる。安全・確実に電車を運転するためには、こうして徹底的に技術と知識をたたきこまれるというわけ。
やりがい・面白さ
幼ない頃からの夢をかなえた運転士さんの話。
「運転士になりたい、なりたいと思っていたのが実現したのだから、もう最高です。初めて運転レバーを握って、電車が動いたときには感動したなあ。本当に止まれるのかなって、不安もあったけど」
難易度・大変度
勤務時間の不規則さが、慣れないうちはつらい。朝5時の始発を運転する日もあれば、夕方から深夜までとか、泊まりも入れて2日通しで勤務なんてのもある。会社員なら仕事中に眠ってしまっても、まあ大したことはないが、 運転士に居眠りは絶対も絶対の厳禁。体調だけでなく、精神的にもつねに安定を保っておく必要がある。大勢の乗客の命を預かっているプレッシャーは想像以上に大きい。
将来性
運転士の次のステップとなると、駅の助役などの管理職。でも、あえて運転士として勤続何十年というベテランもたくさんいる。
運転士の適性
鉄道運転士に向いている人は、どんなときも落ち着いた判断のできる人です。乗客の命を預かる仕事であるため、予想外のトラブルが発生しても冷静に対処しなければなりません。
運転士になるには
鉄道車両を時間通り安全に運転するためには高い集中力を持続しなければなりません。また勤務時間が不規則になりがちなので、高い自己管理能力が必要とされます。鉄道会社に就職してもすぐに運転士になることはできず、駅務員、車掌を数年経験して国家試験に合格してから出ないと運転士になることはできません。就職してからも勉強し続ける意欲も必要になります。
必要な資格
旅行業務取扱管理者 / 旅行地理検定 / サービス介助士
目指せる学科
鉄道サービス科では就職対策、鉄道実務教育、社会人教育に加え、平日の1限目を利用した駅実習や各種研修旅行によって鉄道会社への就職を力強くサポートします。