高校卒業後の進路にはさまざまな選択肢がありますが、将来なりたい職業が明確に決まっている人や、職業と直結した専門的な教育を受けたいという人は、専門学校への進学がおすすめです。とはいえ、実際に進路を決定するにあたっては、大学や短期大学との違いはしっかりと把握しておきたいもの。そこで今回は、専門学校の学生生活について、具体的に詳しく解説していきます。
大学との比較
「医療」、「デザイン」、「服飾」、「観光」など、ある特定の職業に必要とされる専門的な知識やスキルを身に付けるための「専門学校」。大学と比べて実際の学生生活はどのような点が異なるのでしょうか。その違いを詳しく見てみましょう。
スケジュールの違い
大学の場合、必須科目以外は自分の興味や勉強したい内容によってどの授業を受けるのか選ぶことができます。授業以外にもサークル活動やゼミ活動などを楽しんでいる学生も多く、スケジュールを自分の目的やライフスタイルに合わせて比較的フレキシブルに組めるというのが特徴です。 一方、専門学校は一般的に職業教育を行うための学校ですから、専門的なカリキュラムを受けるのが特徴です。卒業後に即戦力として働くスキルを身に付けるために、とても多くの時間を実習のために費やします。大学と比べるとスケジュールはタイトで、朝から夕方まで授業が入っている学生も珍しくありません。多忙で厳しい一面もありますが、将来の目標がはっきりとしている人にとっては、最も効率的に知識やスキルを学ぶことができる環境が整っていると言えるでしょう。
授業の違い
大学は入学した学部や学科に関する専門的な内容以外に、教養課程というものがあり、語学や社会科学などさまざまな授業を受けることで幅広い知識を身に付けることができます。一方、専門学校は職業に直結する専門的な知識を学ぶことができる授業が多く、実習形式の授業が中心になります。就職前には職場体験などで実際に働く機会を得られることもあるため、即戦力としてのスキルを身に付けることができます。
夜間部を開講している専門学校もある
専門学校へ通っている生徒の中には、昼間は働きながら収入を得て、夜に授業を受けるという人も少なくありません。例えば昼間はホテルやブライダル関連のアルバイトをして、夜にその専門学校へ通うことで、社会人として必要なマナーと専門的な知識を同時に身に付けることができるというメリットも。専門学校によっては、関連企業でのアルバイトを紹介してくれるところや、転職を希望する社会人を積極的に募集しているところもあるようです。 このように、夜間部を開講している専門学校を上手に活用して、仕事と勉強の両立をしている人も多くいます。学校によって細かな条件は異なりますが、夜間の専門学校の場合は、短い時間で集中的に授業を行うところが多いようです。 卒業後に即戦力として働くためのスキルを身に付ける専門学校での生活は、実習時間も多く楽なものではないかもしれません。しかし、本気でその職業に就きたいという志のある人には充分に活かせる学びの場だと言えるでしょう。