四年制大学や短期大学などと同じように、ほとんどの専門学校には「一般入試」、「AO入試」、「推薦入試」といった入学のための試験があります。では、実際に専門学校を受験する場合、どのような準備をすれば良いのでしょうか。今回は、専門学校の入試対策について、詳しく解説していきます。
AO入試を活用しよう
「AO入試」というのは、出願者自身の人物像と学校側が求める人材とを照らし合わせて合否を決める入試形態のことで、近ごろは専門学校でもこのAO入試を活用しているところが増えているようです。6月1日から始まるのが一般的です。 一般的なAO入試では、学校の用意する「エントリーシート(入学志願書)」の提出と面接によって合格者を選抜していきます。AO入試を活用すると、比較的早い段階に進路が決まるため、高校生にとってのメリットも大きいのが特徴です。現役の高校生であれば、高校に送られてくるAO入試の情報を確認して、受験のための条件をあらかじめ把握しておくようにしましょう。
推薦入学という選択もある
推薦入試には、高校の学校長や担当教諭などから推薦をもらって出願する「学校推薦」と、専門学校側が指定した高校に対して推薦枠を与える「指定校推薦」、特定の条件を満たした生徒が自己推薦分を提出することで学校長の推薦なしでも出願できる「自己推薦」、の3つの種類があります。いずれの場合も、書類選考と面接などが一般的で、学校によっては小論文(作文)の提出が課されることもあるようです。 ひと口に推薦入学といっても、出願する学校によって細かな条件は異なりますので、あらかじめ提出書類や選考方法などを具体的に調べておくことが大切です。また、面接などでは、自分がいかにその学校で学びたいのかという意欲をしっかりと伝えることも大切になりますので、志望動機や将来の目標等をしっかり整理しておくようにしましょう。
一般入試対策
専門学校の一般入試では、①書類選考、②学力試験、③面接試験の3つがセットになっていることが多いようです。学力試験の内容は受験する学校の分野によっても異なり、航空整備や電子工学系の専門学校では数学の試験、旅行系、国際関係の専門学校では英語の試験が行われることも。 また、医療系の専門学校では国家試験取得のために必要な学力が入学時から求められ、生物や化学の科目を中心に出題されるようです。 こうした一般入試の対策としては、専門分野や出題が予想される科目の勉強はもちろん、面接などでの質問の傾向をあらかじめ勉強しておくことが大切です。
専門の予備校に行く
看護・医療系の専門学校の中には、難易度が高い学校も少なくありません。そうした学校を受験するための対策として、専門の予備校に通うという方法もおすすめです。受験に必要な基礎学力の定着や、入試の演習問題などを活用した実践的な授業を行い、専門学校合格を目指していきましょう。 専門学校の入試では、学校によっては専門的な知識を必要とするケースもあります。まずは、受験する学校の入試内容をしっかりと把握した上でそれに合った対策をしていくようにしてください。