観光業界に就職することを目指す人が、観光について学べる場所は、専門学校や大学などさまざまなものがあり、進路について迷う方が多いようです。 そこで今回は、観光について学べる専門学校と大学のそれぞれのメリットをご紹介します。
専門学校で学ぶメリット
観光業界について専門学校で学ぶメリットは、実践に則した内容で指導してもらえることにあります。専門学校には、ホテルマン、キャビンアテンダント、ツアーコンダクターなど、職種ごとの専攻コースがありますので、その職種に即したカリキュラムが組まれています。 座学よりも実習が中心となり、ホテルのフロントやキャビン(航空機の機室)などを再現した実習室がある学校も多いようです。また、現場実習を行う学校も多く、より実践的な経験を積むことができます。 大卒でなければ就職先の選択肢が限られてしまうのではと、考える方もいるかもしれませんが、ホテルと連携している学校や観光業界と深い関わりのある学校も多いので、就職先の選択肢は決して少なくありません。
大学で学ぶメリット
大学では、社会系の学部である観光学科や観光産業学科で観光業界について学ぶことができます。具体的には、観光メディア論や観光文化論など、観光学に関する勉強が基本となります。観光学の権威といえる教授の講義が受けられるなど、学問として本格的に勉強したい人に向いています。そのほかにも、経済学や経営学といった観光に関わる幅広い知識を学ぶことができますし、大卒という肩書を得ることもできます。 卒業までに万が一、観光業界以外に進路を変更することがあっても、多くの業界へ方向転換しやすいという点も、大学で観光について学ぶメリットだと言えます。
スタイルに合わせて選ぶ
専門学校は2年制である場合が多く、大学に通うよりも早く就職できるメリットがあります。ただし、さまざまなカリキュラムを2年に凝縮して学ぶため、タイトなスケジュールで学習する傾向があるようです。そのため、学生時代をのんびり過ごすことは難しいですが、集中して勉強したい方には最適な環境だと言えます。 学生時代にさまざまな経験をしたいと考えている方は、4年制大学に入学して、サークルに入って思い出を作ったり、アルバイトに勤しんだりするのも良いでしょう。また、大学であれば観光学以外の講義を積極的に選択し、知識の幅を広げることもできます。 観光業界で働くためには、観光に関する知識だけでなく、接客マナーや語学力、またトラブルに臨機応変に対応できる判断力が求められます。 幅広い知識が学べる大学も魅力的ではありますが、観光業界で即戦力として働きたいと思うのであれば、実践的なカリキュラムが組まれている専門学校で学ぶことをおすすめします。