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2022.01.232025.10.28
  • エアライン科
  • 職業

将来グランドハンドリングスタッフになるために必要な資格とは?

空港に行くと、飛行機の周りで多くの人たちが働いているのを目にしたことがある方も多いでしょう。
彼らは「グランドハンドリング」と呼ばれる仕事をしており、フライトを終えた航空機が次のフライトへ出発するまでの間に、さまざまな準備やサポートを行っています。

この記事では、グランドハンドリングスタッフとして働きたい方に向けて、主な仕事内容や必要な資格、そしてどんな人に向いている職業なのかを詳しくご紹介します。

グランドハンドリングってどんな仕事や役割があるの?

グランドハンドリングには、空港内での航空機の誘導、手荷物の積み下ろし、着陸後の機体のけん引など、実にさまざまな業務があります。
これらの作業は一人では行えないものばかりで、チームワークがとても重要です。スタッフはそれぞれの専門分野を担当し、連携しながら安全で効率的な運航を支えています。


✈️マーシャラー(Marshaler)

まずご紹介するのは「マーシャラー」と呼ばれる職種です。
マーシャラーは、着陸した航空機を点検や給油が行われる所定の位置まで誘導します。
パイロットは自分の目で停止位置を確認できないため、マーシャラーが手信号で合図を送り、安全に機体を停止させます。

マーシャラーは「パドル」と呼ばれる器具を両手に持ち、合図を出します。
また、両翼が障害物に接触しないか確認するウイングウォッチや、停止位置をマーシャラーに伝えるチョークマンなどと連携しながら作業を行います。


🚜 トーイング(Towing)プッシュバック(Pushback)

次に紹介するのは「トーイング」と呼ばれる仕事です。
トーイングは、着陸後の機体を誘導路や格納庫までトーイングカーという特殊車両でけん引する業務です。
エンジンが停止した状態の機体を直接動かすため、非常に慎重な操作が求められます。

また、航空機は自力で後退できないため、出発時には「プッシュバック」と呼ばれる作業で機体を押し出します。
これもトーイング同様、周囲の安全を確認しながら細心の注意を払って行われます。


🧳 その他の業務

グランドハンドリングの仕事は、機体の移動だけではありません。
着陸後の貨物や手荷物の取り下ろし・仕分け・運搬、次のフライトに向けた燃料補給・機体点検・荷物や機内食の積み込み・機内清掃など、幅広い業務を担当します。

これらすべての作業が、乗客の安全で快適なフライトを支える大切な役割を担っているのです。

グランドハンドリングってどんな人が向いているの?その魅力や、仕事のやりがいについて

― その魅力とやりがい ―

グランドハンドリングの仕事に向いているのは、責任感があり、一つひとつの作業を丁寧にこなせる人です。
この仕事は、飛行機の安全なフライトを「影で支える」非常に重要な役割を担っています。
自分たちの手で整備や準備を行い、無事に飛び立っていく飛行機を見送る瞬間には、大きな達成感と誇りを感じられるでしょう。


🌍 安全を守る“影の立役者”

グランドハンドリングは裏方の仕事であるため、お客様と直接顔を合わせる機会は多くありません。
それでも、人の命を預かる仕事として、お客様の安心と安全を常に意識して行動する必要があります。

また、フライトを定刻どおりに出発させるためには、作業の正確さだけでなくスピードも求められます。
そのため、現場では強いチームワークが欠かせません。
信頼できる仲間と協力しながら責任を持って仕事を進めることが、大きなやりがいにつながっています。


🚜 成長を実感できる環境

グランドハンドリングの現場では、多くの専門知識と技術が必要になります。
たとえば、特殊車両の運転には資格が求められるなど、業務を通じて常に新しいことを学んでいく環境です。
日々ステップアップしていく自分を感じられるのは、この仕事ならではの魅力です。


✈️ 飛行機・車好きにもたまらない職場

常に飛行機の近くで働くため、飛行機が好きな人にはたまらない仕事です。
また、さまざまな特殊車両を扱う機会もあり、車が好きな人にもおすすめです。

勤務は早番や夜番などのシフト制が多いため、体力と健康管理がしっかりしている人に向いています。

グランドハンドリングの現状と将来性について

グランドハンドリングは、乗客の安全を守るために欠かせない重要な業務です。
航空機の運航を支えるためには、多くの専門知識と高度な技術が求められます。

近年、訪日外国人旅行者の増加により、各航空会社ではグランドハンドリングスタッフの人材確保や育成に力を入れています。
現場での経験が豊富であることは大きな強みとなり、長く働くことでリーダー職やマネジメント職など、キャリアアップのチャンスも広がります。
そのため、グランドハンドリングは将来性のある職業であり、今後も需要が高まっていくと考えられます。


🧠 教育・育成の進化 ― VRを活用した新しい学び方

近年では、教育環境にも変化が見られます。
実機での訓練に加え、VR機器を活用した教育が進んでおり、時間や場所にとらわれず効率的に学べるようになっています。

専門学校や養成機関では、大手航空会社が実際に使用しているVRシミュレーターを導入。
「プッシュバック」「トーイングトラクター(TT車)」「PBB(旅客搭乗橋)」など、3つの特殊車両の操作スキルを習得することができます。

▶詳しくはこちら

グランドハンドリングに必要な資格について

グランドハンドリング職の採用条件は、大学・短期大学・専門学校のいずれかを卒業していること、そして**普通自動車運転免許(AT限定可)**を持っていることが一般的です。


✈️英語力はキャリアアップの鍵!

航空会社全般に共通して求められるのが英語力です。
特に外国の航空機やスタッフとのやり取りが発生する現場では、英語の理解力が欠かせません。

目安としては、TOEIC500点程度があると、入社後のスムーズな業務対応やキャリアアップにつながります。
学生のうちから英語に慣れておくことで、入社後もスキルをさらに伸ばしていくことができるでしょう。


🚜特殊車両の運転資格は入社後に取得

グランドハンドリングの現場では、航空機をけん引するトーイングカープッシュバック車など、さまざまな特殊車両を使用します。
これらの車両の運転免許は、入社後の社内研修で取得するのが一般的です。
そのため、学生のうちは焦らず、基礎的な知識や英語力の向上に力を入れておくことが大切です。


💼 学生時代に取っておくと役立つ資格

将来、グランドハンドリング職を目指す方には、以下のような資格取得をおすすめします。

国際航空貨物取扱士(IATAディプロマ)
 → 航空貨物に関する専門知識を学べる資格で、問題が英文で出題されるため、英語力の向上にも役立ちます。

学生時代は比較的学習時間を確保しやすいため、こうした業界関連資格英語教育が充実した学校を選ぶと、入社後の成長につながります。

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