ツアー旅行のスケジュール管理から観光地案内までを取り仕切るツアーコンダクターは、安全で楽しい旅をしたい旅行者にとって大変心強い存在です。 ここでは「旅程管理主任者(ツアーコンダクター)」の資格について詳しくご紹介します。
旅程管理主任者(ツアーコンダクター)とは?
パッケージ旅行やツアー旅行のような、旅行会社が企画から募集までを行う旅行に付き添い、スケジュール管理から観光地案内まで幅広く対応するのが「旅程管理主任者(ツアーコンダクター)」です。 旅程管理主任者として仕事をするためには、旅程管理主任者の資格を取得しなければなりません。 旅程管理主任者の資格は2種類あり、国内旅行での添乗のみが可能な「国内旅程管理主任者」と、国内外の旅行に添乗できる「総合旅程管理主任者」に区別されています。 また、間違われやすい資格として国家資格の「旅行業務取扱管理者」がありますが、こちらは主に旅行業務の管理、監督することを認める資格ですので、募集型、受注型企画旅行の主任添乗員になることはできません。
旅程管理主任者になるには
旅程管理主任者になるには次の2つの条件を満たしている必要があります。
1.(ア)観光庁長官の登録を受けた機関による旅程管理研修を修了して、所定の試験に合格していること。
2. (イ)旅行業法で決められた一定の添乗経験をしていること。
(イ)の一定以上とは、(ア)の旅程管理研修終了日の前後1年以内に1回以上、もしくは、旅程管理研修修了日から3年以内に2回以上の経験を意味します。 資格を取得するには、添乗員派遣会社や旅行会社に所属して、必要な実務経験を積みながら「基礎添乗業務研修」と、国内もしくは総合旅程管理研修を修了後、添乗実務を経験してから「修了テスト」に合格しなければいけません。
旅程管理主任者試験の合格率は?
国内主任者の合格率は約90%、総合主任者の合格率は約70〜80%と高い方なので、比較的取得しやすい資格だと言えます。 また、旅程管理主任者はあくまでも認定資格ですので、キャリアアップを考えているのであればこの資格と併せて国家資格である「旅行業務取扱管理者」の資格取得をおすすめします。
資格取得後の就職先
旅程管理主任者として仕事をするには、次の2つの方法が考えられます。
1.旅行会社や旅行代理店に正社員として就職し、その企業で扱うツアー企画の添乗員として勤務する。
2.添乗員派遣会社に登録をして各旅行会社からの要請でそれぞれのツアーの添乗員として勤務する(フリーランススタイル)。
旅行業界の仕事に興味がある人は、ぜひ旅程管理主任者(ツアーコンダクター)を目指してみてはいかがでしょうか。