「クルーズ船で働く」というと、何を思い浮かべますか?
クルーズ船は「海の上のホテル」とも言われます。豪華な船内、美しい海、最高の料理、等々華やかで楽しいイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。しかし、その華やかなイメージの一方で、高度な接客スキルや語学力、ホスピタリティが求められるハードルの高い職種であることも事実…。
では「クルーズ船で働きたい!」と思ったときに、具体的にどのようなスキルや資格が必要となってくるのでしょうか。本記事では、クルーズ船での仕事内容や職種の種類、平均年収、働き方、1日の流れ、必要な資格やスキルなど、「クルーズ船で働く」ということについて深掘りしていきます!
クルーズ船での仕事内容
クルーズ船での仕事は多岐にわたり、乗客の快適な船旅を提供するために、非常に多くの職種が存在します。クルーズ船で働く乗組員がそれぞれの持ち場でさまざまな役割を果たしているのです。
クルーズ船の職種は独特な階級制度があり、大きくは以下3つの階級によって構成されています。
オフィサー
船の運航全般に携わる上級乗組員です。災害時など、緊急トラブルの対応を行うのもオフィサーの仕事です。船長、副船長、航海士、ホテルマネージャーなどがこれにあたります。
スタッフ
クルーズ期間中に開催される、さまざまなイベントやパーティの企画・運営を行う部門です。
各種イベントの司会・進行役などのエンターテインメント全てを担う一方で、クレーム処理や乗客の避難訓練等も担当するなど、お客様との接点が最も多いポジションでもあります。
クルー
オフィサー、スタッフ以外の乗組員を総称してクルーと呼びます。ハウスキーピングやウエイトレス・ウエイター、料理人、バーテンダーなどなど、船上で提供されるありとあらゆるサービスの提供を行う職種です。
このように、各階級によって仕事内容も働く持ち場も様々です。たくさんの乗組員によってクルーズ船は成り立っているのです。
クルーズ船での年収
クルーズ船での年収は職種によって大きく異なり、経験や勤務地、専門スキルによっても変動します。一般的には、海上職で平均約28万円と言われていますが、技術職や上級管理職の場合はさらに高額になることも!いずれも年2回の賞与や退職金制度も完備されています。
また、クルーズ船で働く特徴の1つに、食事が提供されたり、船上での宿泊費がタダだったりと、生活費を節約しやすいというメリットがあります。
意外と貯金できるのも嬉しいポイント!
クルーズ船での働き方
クルーズ船での働き方は、ちょっと特殊です。基本的には数ヶ月〜半年と長期にわたって乗船→休暇のサイクルを繰り返します。日本船か海外船かで異なりますが、休暇期間は2〜3ヶ月が基本となります。
一般的には、日本船の方が乗船期間が短く(2〜4ヶ月程度)、アジア航路がメインとなります。それに対して海外船は6〜9ヶ月と非常に長い間乗船します。世界各国、飛行機で行けないような場所へも旅することができるので、過酷な労働環境ですがその分刺激的で楽しい側面もたくさんあるのが特徴です。
日本船・海外船ともに、主にシフト制で勤務し、場合によっては夜間や早朝のシフトがあります。労働環境は厳しいものの、個人の成長とキャリアアップにつながる経験が豊富に得られるでしょう。
仕事の流れ
クルーズ船での1日は早朝に始まり、客室の清掃や朝食の準備からスタートします。日中は乗客向けのアクティビティやエンターテインメント、船の運航と安全管理、レストランでのサービスなど、さまざまな業務が展開されます。夜には、ディナーやショーなど、乗客が楽しめるプログラムが多数用意されています。
必要な資格やスキル
クルーズ船で働くためには、数あるさまざまな職種に応じた専門的なスキルや資格が必要です。例えば、
・客室乗務員:コミュニケーション能力、英語力、判断力など
・船舶運行職:航海士の資格
などが求められます。また、多言語を話せることも大きなアドバンテージとなり、国際的な環境でのコミュニケーション能力が重要です。
まとめ
クルーズ船での仕事は、世界を旅しながら働くという夢を叶えることができるという、他の仕事では叶えることのできない特別な仕事です。しかし、それには高いプロフェッショナリズムとホスピタリティが必要であり、様々な職種に応じた専門的なスキルや資格が求められます。
本記事を通じて、クルーズ船での仕事に興味を持った方が、このユニークなキャリアパスに一歩踏み出すための参考になれば幸いです。