CA(キャビンアテンダント、客室乗務員)はいつの時代も人気の高い職業ですが、その理由の一端を担っているのは制服です。 キャビンアテンダントは他の職業にはない特徴的な服装をしており、その仕事に就いていない方からすれば、とても華やかなイメージがあるかもしれません。 しかし、その裏には非常に厳しい規定があるのです。こちらでは、キャビンアテンダントの服装についてご説明します。
服装について
・靴
まずは靴です。靴は、フラットシューズではなくヒールでなくてはなりません。客室乗務員の制服は、足の露出が多いものですから、足を長く美しく見せることができるヒールが規定となっているのです。ヒールの高さについても、3センチから7センチ程度のものを選ぶのが一般的です。低すぎてもいけませんし、逆に9センチを超えるものだと機内を動き回るのが大変になってしまいます。
・スカート
スカート丈の長さは航空会社によって差があります。ミニスカートを採用している航空会社もありますが、ほとんどは膝上三センチの標準的なものから、ロングスカートと呼ばれる丈のスカートになります。
髪色について
キャビンアテンダントの髪の色は、会社によって規定が異なります。 真っ黒でなくてはならないところから、日本ヘアカラー協会のカラースケールレベルで、6号までを規定としているところもあります。 6号というのは、ぱっと見は黒髪ですが、光を当てると少し茶色く見える程度のカラーです。 このように、会社によって微妙な違いはありますが、基本的に派手な色は禁止となっています。
メイクについて
上記のように、派手な髪色はNGですが、メイクはある程度濃い目の人が多いです。 これは、航空機の中は外に比べて暗く、メイクを濃くしないと体調が悪いように見られてしまうためです。 また、乗務中は忙しく動き回らなければいけないため、メイク直しをしている時間もありません。メイクが落ちないためにも、濃いメイクにするしかないのです。 会社によって、制服の色やイメージに合わせてつけても良いシャドーやチークの色、口紅の色、ネイルの色など全てに規定があります。 マニュアルで指定された色以外は付けることができません。髪留めなどの小物も、マニュアルで指定された色のものに限られます。
つけまつげについて
メイクは濃くしなければいけないと述べましたが、つけまつげに関しては、ほとんどの航空会社が使用を禁止しています。 つけまつげをすると、必然的に目力が強くなり、お客様に「怖い」「高圧的」という印象を与えかねません。 きれいにメイクはされているけども、あくまでナチュラルさは失わないことが求められるのです。
ネイルについて
ネイルも口紅の色同様、各会社のマニュアルで色の指定があります。また、爪の長さに関しては、手の平からまっすぐ見たときに1mm以上はみ出してはいけません。白い爪が見えない程度の長さが理想です。 このように、キャビンアテンダントの服装に関しては事細やかに厳しい規定があります。キャビンアテンダントがお客様に不快感を与えるようなことは、絶対にあってはなりません。お客様のことを考えたさまざまな配慮のもと、マニュアルが決まっています。