憧れの就職先のひとつである航空会社。その中でも地上から空を支える「グランドスタッフ」への人気がここ数年高くなっています。旅客のサポートや案内がメインの仕事ですが、仕事をする上でどのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、グランドスタッフの仕事のやりがいと併せて、詳しく解説していきます。
グランドスタッフの仕事のやりがい
空港内での全てのサービスに関わる「グランドスタッフ」。仕事をする上で、どのようなやりがいがあるのでしょうか。具体的に見てみましょう。
丁寧かつスピーディーに対応できたとき
チェックインカウンターでの航空券の発券、荷物の受け取りといった搭乗手続きや、搭乗ゲートでのお客さまの誘導やアナウンスといった搭乗案内など、グランドスタッフの仕事は常に時間との戦いです。どうすれば定刻通りに飛行機を安全に出発させられるのかを考えながら迅速、丁寧、正確に業務を行う必要があります。他のスタッフや他部署のスタッフと連携しながら、チームワークによって一分の遅れもなく飛行機を飛ばせた時には、大きなやりがいを感じるようです。
お客さまからのダイレクトな反応
グランドスタッフは、空港内でのほぼ全てのサービスに関わります。搭乗手続きで困っている人など、お客さまからのさまざまな要望に、迅速かつ丁寧に対応することが求められられています。実際にはクレームやトラブルなどの対応で厳しい言葉をかけられることも少なくありませんが、お客さまとの関わりの中で「ありがとう」という言葉をかけてもらったり、満足している様子を目にしたりすると、やりがいを感じるはずです。
グランドスタッフに求められるスキル
グランドスタッフとして働くためには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。具体的に見てみましょう。
英語をはじめとした語学スキル
グランドスタッフをはじめ、航空業界で仕事をしようと思ったら、英語は絶対に必要なスキルのひとつです。グランドスタッフの一般的な募集要項では、英検2級以上もしくはTOEIC550点以上は最低でも必要だとされています。ただし、実際の業務では外国人のお客さまと英語でコミュニケーションを取ることもありますし、パイロットやCAとの会話も基本的には英語です。スムーズに仕事をこなすためにはできるだけ高い英語スキルを習得しておくことが大切でしょう。英語以外にも、中国語や韓国語などの外国語のスキルもあれば、仕事をする上でさらに大きな武器となるはずです。
接客マナー
グランドスタッフは航空会社の顔とも言える存在ですから、お客さまに対する完璧な接客マナーが求められます。年齢や性別、国籍を問わず幅広い層の人たちともスムーズなやりとりをするためにも、身振り手振りといった丁寧な立ち振る舞いもしっかりと身に付けておきましょう。
救命救急に関する知識
お客さまが空港内で急病やケガなどのトラブルに見舞われた場合、ある程度の応急処置ができるように救命救急に関する知識を身に付けておくことも大切です。人工呼吸、心臓マッサージの仕方から、AEDの使い方、止血方法など、手当の基本を学び、「FIRST AID」の資格を取得するのもおすすめです。
臨機応変に対応できる柔軟さ
お客さまの手荷物がなくなったり、オーバーブッキングが発生したりと、グランドスタッフの業務には想定外のトラブルが起きることも少なくありません。そういった時でも慌てることなく、臨機応変に対応できる柔軟さと冷静さはグランドスタッフにとって不可欠な要素です。 チェックインカウンターでの案内業務やラウンジでの接客、手荷物の預かりなど、さまざまな業務をこなすグランドスタッフ。年齢や国籍を問わず幅広い層と接することに魅力を感じる人は、ぜひ目指してみてはいかがですか?