専門学校に入学が決まった学生が一人暮らしを始める際、まずどんなものを買って、あるいは実家から持ってきて揃えればいいのでしょうか。最低限、必要になる家具、家電などに加えて、必要な手続きなどについてもまとめて解説しましょう。
初めに揃えておきたい家具や家電
まず一人暮らしをスタートする時に必要なもの、あると便利なものをジャンル別に挙げてみましょう。
家具
⚫︎ ベッドもしくは布団
⚫︎ テーブル(こたつで兼用も)
⚫︎ イス
⚫︎ カーテン
⚫︎ タンス
⚫︎ 収納ボックス・本棚
まず、部屋の広さや自分の生活スタイルに合わせて揃える物を選別する必要があります。ベッドか布団のどちらにするかということはスペースの問題で、その部屋の使い勝手に大きく関わってきます。ベッドはかなりの場所をとることになるので、まずは実家から布団を持ってきて、生活を送り必要か不要かの判断をするのも良いかもしれません。
家電
⚫︎ 冷蔵庫
⚫︎ 電子レンジ
⚫︎ 炊飯器
⚫︎ 掃除機
⚫︎ 洗濯機
⚫︎ テレビ
⚫︎ 暖房器具
⚫︎ ドライヤー
⚫︎ クーラー(備え付けでなければ)
⚫︎ パソコン類(必要なら)
昔は、三種の神器(生活必需品)と言われた、冷蔵庫、テレビ、洗濯機は、いま現在も必要な家電製品と言えるでしょう。冷蔵庫がなければ、食材を買ってきてもその日中に一人で食べきらなくてはいけませんし、洗濯機がないと、たくさんの洗濯ものを抱えてコインランドリーに行かなくてはいけません。まずは、最低限生活をする上で困らないよう、少しずつ家電を揃えていけばいいでしょう。
キッチン用品(自炊をまったくしないなら不要)
⚫︎ 包丁
⚫︎ まな板
⚫︎ フライパン
⚫︎ 鍋
⚫︎ 皿・茶碗
⚫︎ 箸・フォーク・スプーン
⚫︎ 調味料
⚫︎ 食器棚
自炊をするのであれば、上記の用品は揃えたほうがいいでしょう。最初のうちは外食をしたり、コンビニで購入したりして、食事をしていても、それを続けていると食費がかさみますし、栄養が充分に摂れているとも言えません。時間があるときには極力自炊をして、財布と身体に優しい生活を心掛けましょう。
その他
⚫︎ バス用品
⚫︎ トイレ用品
⚫︎ タオル類
⚫︎ ゴミ袋
一人暮らしを始める時に必要なもの、必要なこと
上記以外にも、各種手続きをする時、銀行口座を作る時には印鑑も必要です。不動産屋との賃貸契約の際にも使うので印鑑は早めに用意しておきましょう。
電気やガス、水道の手続きは引っ越してすぐに使用できるよう、引っ越しの1週間から2週間前には、部屋がある地域の管轄局に連絡をしておくようにしましょう。
固定電話が必要ならこちらも手続きをしますが、当面は携帯電話があれば十分でしょう。人によってはインターネット、ケーブルテレビの手続きも行います。また細かいことですが、食器や洋服などを実家から送った場合は荷物を出すことになります。いらなくなったダンボールは資源ごみなどとして出す日が決まっているので、その地域のルールを確認しておきましょう。
役所での手続きは何をすればいい?
入居して少し落ち着いたら、市役所または区役所へ行って必要な手続きをしなければいけません。住民票は新しい場所で住み始めてから14日以内に行うことになっています。
その際に必要なのは「転出証明書」と印鑑です。転出証明書は以前に住んでいた場所の市区町村役場の窓口で転出届を出して受け取るものです。しかし、実家にいた時にうっかり手続きをするのを忘れていたということもあるでしょう。
その場合は、以前住んでいた場所の役場・役所に連絡を取れば郵送で送ってもらえます。ホームページから郵送の依頼書をダウンロードして印刷し、署名・捺印して免許証など本人確認書類のコピー、返信用封筒などを入れて送るのが簡単でしょう。証明書が届くまで1週間程度かかることもあるので、早めに手配してください。
保険証はどうすればいいのでしょう。大学や専門学校に入学し、実家から離れて暮らす場合は学生向けの健康保険証を交付してくれる制度があります。
親が社会保険に加入している場合は、親が会社に報告をすれば子供用の保険証を作成してもらえますし、親が国民健康保険に加入している場合は「遠隔地に住む学生用保険証」を発行してもらうことができます。
この学生用保険証は保険加入者である親が住んでいる場所の役場・役所に、世帯主(親)の国民健康保険証、合格通知所や在学証明書のコピーなど入学の確認がとれる書類、印鑑を持って行って手続きをします。
そのため、住民票の転出届と保険証の手続きに関しては、引っ越しが決まったタイミングで先に実家のある自治体の役場・役所ですませてしまうのが得策です。
一人暮らしをスタートさせる時は、意外とやらなければいけないことが多いことがお分かりいただけたでしょうか。これらを参考にして、計画的に一人暮らしの準備をしてください。