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【テーマパーク】私の心を作ってくれた言葉たち|森航平

「体」は食べたもので作られる

「心」は聞いた言葉で作られる

「未来」は話した言葉で作られる

有名な言葉なので聞いたことがある方もいるかもしれません。テーマパーク業界の仕事は「会話をすること」と言っても過言では無いくらい一日中誰かとコミュニケーションを取り続けます。

今日は私がテーマパーク業界で聞いてきた沢山の言葉の中から、私の「心」を作ってくれた言葉のいくつかを皆さんにご紹介致します。

「あいさつ」のポイント

「(あ)相手に、(い)いつも、(さ)先に、(つ)伝えること。」

この4つのポイントを満たして初めて「挨拶」だとその上司は教えてくれました。19歳の時に憧れのテーマパーク業界へと足を踏み入れた私ですが、これまで19年間使っていた「こんにちは」が少し変わった瞬間でした。

テーマパーク業界で働く時だけでなく、日常・私生活から大事に出来るようになりました。

「体調とモチベーション」管理

プロのテーマパークスタッフとして、モチベーションを管理する大切さを学びました。

ある年の夏、私はパレード案内スタッフとしてお仕事をしていました。あまりにもスタッフの体調に影響が出てしまいそうな日は、チームリーダーの計らいで、数分間ずつ交代でバックヤードに下がり一息つく時間をくれる時があります。その時間の使い方について「この後もお客様を笑顔に出来る様に、この時間を使って体調管理とモチベーションの管理をお願いします。」とリーダーが声をかけてくれたことがあります。

屋外テーマパークは天候には勝てません。ただ、私たちスタッフは雨にも負けず、風にも負けず、お客様に夢を届けることが仕事。

そのためには体調だけでなく、モチベーションも管理することが重要です。

 

テーマパークスタッフになりたいとは思わなくても…

「遊びに来てくれた子供達に、将来テーマパークスタッフになりたい!とは思わなくても、テーマパークスタッフのようにキラキラ楽しく働く大人になりたい!と思ってもらえる様に意識しています。」

これはインストラクターの最終面接で「テーマパークスタッフとして日頃意識していることはなんですか?」との質問に、隣に座っていたスタッフの方が答えた内容です。私は緊張のあまりなんて答えたか覚えていません。

将来の仲間にこんなに格好良いことを言える人がいることを知り、嬉しくてたまりませんでした。

面接結果は残念ながら2名共に不合格だったのですが、半年後に別の社内インストラクターの同期として再会しました。

そして今では最高の親友の1人になっています。

「未来」は話した言葉で作られる

私の特技は「他の誰かから聞いた格好良い言葉を、あたかも自分の言葉かの様に話すこと」です。

もちろん授業中も学生たちに日々沢山の(誰かの)言葉を伝えています。

これは些か大げさな表現かもしれませんが、私の話した言葉が学生達の「心」の一部を作り、学生達がテーマパーク業界の「未来」を作る一助にしてくれたら、テーマパーク科の職員として、こんなに嬉しいことはありませんね。

【この記事を書いた人】

森 航平(もり こうへい)

テーマパーク科専任講師 / 清掃スタッフ /

講師歴2年目。成城大学出身。株式会社オリエンタルランド 約8年勤務後、本校入職。清掃スタッフ、パレードの案内誘導スタッフ、アトラクションスタッフ、フードサービススタッフ、セキュリティースタッフを経験。

 

担当授業はオーナーシップトレーニング、ビジネスプレゼンテーション(BTS)、言語表現トレーニング。現場で手に入れた「笑顔がひろがる魔法」を次の世代へと受け継いでいます。

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